海辺の白井医院は今日も・・・・・ | |||||
今月はJDDW(Japan Digestve Disease Week) という 年1回開かれる消化器病の専門医の学会開催月でした。 ここでも、腸内細菌叢(腸内フローラ)と疾病・治療の話題がもちきりでした。 (写真は「NHKスペシャル」を転載) この話題をギュー!!!と濃縮して紹介します。 ①表題にした、Synbiotics(シンバイオティックス)がトピックスです。 ② Synbioticsの実践は、肥満を防ぎ、動脈硬化を防ぎ、がんも防ぐ 腸管内には、乳酸菌やビフィズス菌に代表される健康に良い善玉菌と、 腐敗や発ガン関連物質を生み出すウェルシュ菌に代表される健康に有害な悪玉菌 が存在する。 シンバイオティックスは病気になる前に良い菌を体内に増やして予防するという考えです。 肥満の人の腸内細菌は、バクテロイデス(善玉菌です!)といった ある種の細菌が少ないことがわかった。 バクテロイデスが出す短鎖脂肪酸は腸から吸収され血液に入り、全身に運ばれていく。 短鎖脂肪酸が脂肪細胞に働きかけると脂肪の取り込みが止まる。 細胞の巨大化は防げます。肥満になりようがありません。 プレバイオティックス(Prebiotics) 善玉菌が喜ぶ食事で善玉菌を増殖させるとは、エサとなる食物繊維やオリゴ糖を摂ることです。 食物繊維やオリゴ糖は野菜や果物に豊富に含まれているため これらを摂ることで善玉菌が増える環境が作られます。 痩せている人は太っている人よりも「痩せるホルモン」をたくさん分泌しているそうです。 テレビのたけしのみんなの家庭の医学で サバ缶に含まれるEPAが痩せるホルモンGLP-1を分泌 させると放送されてからサバ缶がすごいことになっています。 GLP-1ホルモンは、小腸の粘膜から分泌されます。 善玉菌のエサである、EPAにより腸内細菌が良いバランスとなり それにより、小腸粘膜からの GLP-1ホルモンの分泌が促進されるようです。 これも、Prebiotics ですよ!! ちなみにこの GLP-1ホルモンはすで、糖尿病の治療薬として 国内でも製品化され保険診療でも使われています。
by Shirai55clinic
| 2015-10-30 17:35
| フィットネス健康
| |||||
ファン申請 |
||