海辺の白井医院は今日も・・・・・

偽アルドステロン症・・・偽(ぎ)があるからには真(しん)もあります!!

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           漢方薬の「甘草」(かんぞう)を服用している
           高齢の男性に 偽アルドステロン症 を認めました。

           自分で診断できていたら自慢ですが・・・・・
           近辺の中核病院の循環器内科先生の助言を頂いて
           確認した次第です。
   
           自分の判断が不安な時は、他の先生に相談するのは大切だな~!!

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      アルドステロンは図示のように、副腎という内分泌臓器から
      血液中に分泌されるホルモンです。

   (真正)アルドステロン症は稀な疾患ではありません。
   副腎に腫瘍ができて、それがアルドステロンを過剰に分泌するために起こる病態。    



e0294687_10421737.jpg Webサイトに載っていたアルドステロン症の例。        


若年者の高血圧の約2割近くはこのアルドステロンが原因との報告があります。

診断が困難なのは腫瘍が小さすぎてCT等の画像診断では見つからないことも多い。

片側の副腎だけの腫瘍なら、手術で副腎摘出すると高血圧が治る。





話が前後してしまいましたが、最近経験したのは 偽アルドステロン症です。
アルドステロンは過剰分泌されていないのに、アルドステロン症と同じ症状。

76歳の男性。緩徐に進行性に、e0294687_1133274.jpg
四肢のつっぱり感、脱力/筋肉痛、血圧上昇、頭痛、が増悪。
血液検査では低カリウム血症。アルドステロンは正常値。 


本人が1年以上前から健康の為に、薬局で買って飲んでいた漢方薬の
「甘草」(かんぞう)(Licorice;リコリス)に含まれる成分の、
ステロイドとグリチルレチン酸が、腎臓の尿細管という部位に、
アルドステロンと同じような作用をすることでこの症状が起きました。

漢方薬の「甘草」を中止することで症状は改善しました。

漢方薬の「甘草」を長期服用しても 大多数の人には 
偽アルドステロン症は起きません!!


稀な病態で、体質的な要因が主に関ってるらしい。

いずれにしろ漢方薬でも要注意ですね。













 
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by shirai55clinic | 2013-07-19 12:00 | 医学
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