海辺の白井医院は今日も・・・・・

漏斗胸・・・治療(手術)の新展開!!

漏斗胸(ろうときょう):Funnel-breast

この海辺の地域の3歳児健診を担当していて、時々この疾患の相談を受けることがあります。
この地域に限らず学校健診の場ではよくみられる胸郭変形疾患なんです。

名古屋市立大学病院第二外科 近藤和史先生のホームページ「漏斗胸」から下写真を借用させて頂きました
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名古屋市立大学病院第二外科の近藤和史先生のチームは、漏斗胸の手術として従来の胸骨拳上術という手術法を改良した肋軟骨ブリッジ法という手術法でこの疾患の治療に多大な貢献をされています。

3歳児健診の場で漏斗胸の相談を受けた場合は、上記の近藤和史先生のチームの方針に沿ってアドバイスしてきました。

漏斗胸の幼児の保護者にアドバイスする上で最も説明が難しいポイントは、手術に適した時期です。つまり何歳で手術すべきか?!です。       
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                         上写真は名古屋市立大学病院第二外科での手術後6ヵ月の状態。

手術の目的は、主に見た目を良くすること!つまり美容的な理由だそうです。
専門家に意見を総合すれと心臓や呼吸器(肺)機能に影響を及ぼす漏斗胸は極めて少ないらしい!

話が前後してしまいましたが、従来法による漏斗胸の手術に適した年齢は小学校入学前の幼児期(7歳未満)だそうです!(近藤和史先生によれば13歳ぐらいまでは手術可能ですが・・)

本人は全く見た目など気にしない時期が手術治療に適している!・・・これが親が手術を躊躇する理由だと思います。

Nuss法による漏斗胸の矯正治療の進歩!
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アメリカ人小児外科医 Dr.Donald Nussが考案・実施。
Pectus bar(金属棒)を漏斗胸の間凹部に通して胸骨拳上させ2年ほど留置して矯正する方法。   
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図解は慶應義塾大学病院形成外科教室ホームページより借用

このNuss法による漏斗胸の矯正治療、既にに日本でも1999年保険適応となってます。さらに15歳未満(中学生まで)はそれぞれの地方自治体による治療費補助もある。
既に13年前から保険適応になっている割には、この治療を実施しているな医療施設が少ないようです!!この治療法は成人の漏斗胸にも可能だそうだ!



3歳児健診の場で実際に相談を受ける立場から・・・・

就学前の漏斗胸の幼児をもつ親に手術治療を薦めるのはなかなか心苦しい!
このNuss法の普及により本人が漏斗胸について自覚し、見た目を気にするようになってから、治療するかどうか判断できるようになると、とっても助かるのですが!!












  
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by shirai55clinic | 2013-02-16 13:59 | 医学
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