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クラス2食物アレルギー・・・・・花粉症の話です!?

クラス2食物アレルギー

2000年頃から提唱されてる比較的新しいアレルギーの概念

花粉(特にシラカバ科)などの空気中にあるアレルゲンの吸入により感作(かんさ)'sensitized'
され体内にそのアレルゲンに対する抗体ができます。つまり花粉症'pollenosis'になります。
ところがこの抗体がある食物に対しても’誤反応’(交差反応と言います)してさらに強いアレルギー反応を起こすと理解されてます。

Thermo scientific ホームページより転用                                                                クラス2食物アレルギーの代表的なもの.口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome;OAS)シラカバ、ハンノキ(Birch)の花粉(1~3月が多い)がアレルゲンの花粉症。ところが全ての人ではないのですがこの抗体が食物(リンゴ、もも、メロン等)に反応して目、鼻、口に反応が出る。重症だと喘息やアナフィラキシーに至るとのこと。
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スギ、ヒノキだけの花粉症ではこの交差反応は起こらないらしい。
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花粉がアレルゲンじゃあないんですが、小麦成分を含んだ化粧せっけんを使用した人が、その皮膚から吸収された成分で感作(かんさ)されて、通常の食物中の小麦に’交差反応’して重篤なアレルギーを引き起した事件も、類似した食物アレルギー症だと思われます。

クラス2食物アレルギーの治療法e0294687_13151577.gif

花粉症に対するアレルギー免疫療法(減感作療法)が期待できる治療法。要約するに、スギ、ヒノキ、シラカバの花粉の抽出物(Extracts)を少量ずつ患者さんに与えて、次第にその濃度を増やしていく。アレルゲンに体を慣らしていく。そうすることで花粉症が治る。すると今度は逆に、交差反応による食物アレルギーも治る。


もうちょっと詳しく知りたいなら・・・・・これから期待されるアレルギー免疫療法(減感作療法)は次の二つだと理解してます。

1)舌下免疫療法(Sublingual immunotherapy; SLIT)・・・文字どおり。経口的にアレルゲンを投与する法。鳥居製薬が試薬を申請しました。実用化は近い!
2)急速皮下注射免疫療法(Rush Subcutaneous Injection Immunotherapy:RSCIIT)・・・重症例に適応がある。入院治療が基本。従来の皮下注射免疫療法より短期間で治療が完了できる。
(神奈川県立こども医療センターからの論文に基ずく)
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by shirai55clinic | 2013-01-12 14:15 | 医学
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